2012年12月14日金曜日

航海33日目、34日目9月25日、26日(風邪養生)

2012年9月25日(火)33日目

晴れ。船内時刻:日本ー6h、本日24時に1時間遅らせてー7hになる予定。海は静かでホテルの部屋でPCを操作している錯覚になるくらい。歩数:8,048歩、約4.6km(25日はのどと鼻の異常で休養したため少ない)。

2:05起床。昨日は良く寝たので早めに目をさました。私は、今航海で目覚ましをセットしたことは一度を除いてしたことがない。自然の目覚めで充分起きれることが分かったからである。もし24時頃まで起きていたなら5時、6時に目が覚めるだろうが、それはそれでいいのである。

セットした一度というのは初めての寄港地であるダナンの時である。船室友4人とも別々ではあるがツアーへの参加予定であり、誰も寝坊するわけにいかないからである。

起きてから感じたのは昨日より、のどが痛いのである。せきは止まっている。昨日いただいたのどの薬の効果だろう。熱は感じない。今風邪をひくわけにいかない。

この地中海の寄港地からのツアーが今航海のハイライトなのである。ここで寝込んでなるものか精神でいこう。今日昼ごろの様子次第で医務室へ行こう。風邪で病院へ行くのは何年振りだろう。

さて、起床後準備をし10階のオープンデッキへ行き星の確認であるが、やはり星は良く見えない。天気と船の明かりのせいであろう。船の外に対しての明かりが一部を除いてなくなったのは海賊対策の時であるが、星はやはりこちらの方が見えた。

しかし10階のデッキには上がれず、9階のプール回りのデッキからなのでいうならば、回りを壁で囲まれ、天井のない家の床から空を見上げるようなことになるので当然空の範囲は狭くなる。

まァ、毎日続けてみよう。それにしても今航海には星博士が乗船していないようなのが残念である。船室に戻る時8階ピースボートセンター前カウンターにある船内新聞を取ってザァーっと見る。今日のポイントは囲碁大会と航路説明会である。他は無しにして休養日にしよう。

6:00~6:40太極拳、ラジオ体操第一・第二。8階後方オープンデッキ

まだ暗いデッキでの太極拳である。今日24:00に一時間遅らせる時差調整が入るのは当然のことだろう。腰が疲れやすい。太極拳途中で腰に疲れを感じる。ラジオ体操第二でやめ、コーヒータイムとする。本当はラジオ体操に続くみんなの体操、健康体操をしたいのだが、無理である。

7:00朝食。4階メインレストラン

声がガラガラなのであまりしゃべらず食べ終えた。こんな声でしゃべると周囲の人に風邪を移されるかもということで警戒されるだけである。船内の現状として、体の不調は風邪ひき派と腹痛派に分かれるらしい。

過去を含むと船酔い派が加わる。不幸なことにこの3つの船内病気のうち複数の病気の方もおられることだろう。風邪にしても、腹痛にしても普段あまり縁のない人がかかるのである。

私は年に一度それらしき状態になることがあったが、夏就寝時の冷房を28℃に設定温度を上げた2年前からはまるでなくなった。インフルエンザ等に至っては昭和43年2月末の大学1年の期末テストの際かかってから一度もない(受験できなかったため全科目追試を受けた)。

それ以来風邪をひかないものだから病院へも風邪が原因での通院はない。腹を痛めた人も同じようなことを言っている。船酔いの人はどうかわからぬ。もう若くないのだから気をつけろ、という忠告かもしれない。

洗面をして、睡眠をとった。夜以外に寝るのは初めてであるがしかたがない。無理はしない、が今航海の私のコンセプトの一つである。

9時半頃目を覚め、売店へパルテノン神殿前の写真をはがきにするために行った。あらかじめ写真は選択しUSBに落としてある。この写真は数枚位置を変え撮ったなかからの一枚である。私は、各ツアーの中からの一枚を自宅へ送るつもりである。そのなかから、来年の年賀状に使う映像を選択するつもりである。

その写真はUSBに落としているので、印刷の時大いに時間の節約にもなるし、確実性を高めることになる。

私は、これを今書いていて思い出した。「AIR MAIL」と「JAPAN」というスタンプを押さないで投函してしまったことをである。これ無しでは絶対つかぬ。もし着いたとしても何ケ月先になるかは不明である。今日すぐに措置を取ろう。よかった気がついて。

10時10分頃囲碁大会会場へ行き会場作りを手伝った。10時30分トーナメント方式で誰と対戦するかはあみだで決めた。私はIさんと対戦することになった。5子置いての対戦であるが4つの隅のうち3つを取られ負けた。体調不良と言え、実力通り、と言わざるを得ない。
組み合わせ

12時頃昼食のため4階メインレストランへ。ドイツ人のご婦人と同席した。この方のご主人は日本人で大学の先生であるが詳細は不明である。(後日談:ご主人は大学の哲学の元先生で、この後何度か船で講演していた)
このご夫婦はドイツ語と日本語、それぞれを使って会話しておられるのをイスタンブール観光の時聞いている。今日はご主人がGETスペイン語で遅くなるので一人で来たとか。話は弾んだ。このご婦人はさすが世の中のことをご存じである。

ご主人は私と同年代みたいだから近い歳であろう。女性の特に外人の方の歳は想像もできない。この方はネットを愛用されているのはイスタンブールで知った。

同席のIさんがブログを知らないなかでご自分の疑問を出したので、ブログは人に読んでもらうのが目的ではなく、自分の記録のため、と私が言ったところ、ドイツのご婦人は賛同してくれた。


12:50頃の地中海

10階デッキから後方を


海水はきれい


船はまっすぐ進んでいる
ジャグジーに女性が水着を着て入っている

船には2ケ所ジャグジーがあるが
なかに人がいることを時々見受ける
隠れた人気スポットのようだ

食後薬を飲み、船内散歩と昼寝を繰り返し15時過ぎ病院へ行った。のどが最悪であり、つばきを飲み込む時も、掛け声をかけ勢いをつけなければ飲み込めない状態である。診察室には2人のご婦人が順番を待っていた。この航海はどこに行っても女性の方が多くおられるので診療室でも女性が多くおられても不思議ではない。

私の後には、京都のお店の2代目のだんなさんが来られた。どうやら前の女性は腹痛の方のようである。私ののどは赤くなっており、体温も37.2℃の微熱があり、喉からくる風邪と診断され、薬も3種類出された。

明日も静養第一で行こう。昼夜問わずマスクをするように言われた。保険無しの6,500円だった。保険は後日手続き後もどってくる予定だが、海外保険は5,000円が免責となる。

16:00~17:00航路説明会。7階ブロードウエイ

早く寝ようとする私は本来17:20からの方であるが、16時からの早い方へ参加した。クシャダスからチビタベッキヤまでの航路が分かりやすく示された。今航海ピーク③である。この分類は私の勝手な分類である。ピーク④はフランスである。ピーク⑤はティカル遺跡である。

これらは絶対見なければ今航海の価値が著しく落ちてしまう。いまのところ⑥以降は無い。予想に反して⑥以降が出てほしいものだ。


航海図  予定と結果が12時過ぎに更新される


対象寄港地


分かり易い


予定


トイレはトイレットペーパーを
いっぱい使うと配管詰まりの原因となる

日本人はトイレットペーパーを使う量が
多いらしく、最初の航路説明会の時、
船での1回当たりの希望使用量が示された


ここは日本ではないので当然


ピースボートディレクター日高さんが
チェロ独奏

17:30夕食。9階ビュッフェレストラン

時間の制限のないここで夕食を取ることにした。かつ丼であったが、めずらしく少し残した。この時間帯はなみ平としても営業している。マネージャーのインドネシア女性はボトルキープの焼酎を持ってくるか訊いたので咳をする真似をしながら「NO」と言った。

船室に戻り目覚ましと手で時間調整できる腕時計を一時間遅らせた。医務室からもらった薬を飲み寝た。

33日目終わり 
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2012年9月26日(水)34日目(風邪養生)

晴れ。船内時刻:日本時刻ー7h、昨夜24時に一時間遅らせた。12,405歩、約7.1km、ダンスは体調不良のため欠席なので、散歩だけで目標1万歩達成したことになる。

2:20起床。良く寝た。せきはかなり良くなった。のどもちょっとよくなり唾を飲み込みやすくなっていた。今日一日養生しよう。ダンスは休みだ。地中海寄港ラッシュに対応できなきゃなんのためのピースボート77回参加か?となる。

それにしてものどと腹の病人が多い。両方の方もおられる。しかもどちらも普段はその手の病気とは無縁の方が多い。

いつものように10階オープンデッキへ星を見に出た。あまりぱっとしない。8階プロムナードデッキ左舷側で作業開始である。昨日分はあまりない。風邪のため休養日にしたためである。それでも普段書かなかったことについて書いたので通常より15分早く終了のところまで書いていた。

通常より15分早い5時30分に船内新聞を取り、船室に戻り荷を置いて10階オープンデッキへメッシーナ海峡通過の様子を見に行った。本船の両側、右舷側のイタリヤ本島側、左舷側のシチリヤ島側の距離が近い。誰かがつぶやいた「神戸と淡路島程度の距離かな?」と。しばらく写真を撮った。


本日6時頃メッシーナ海峡(イタリア本島とシチリア島の海峡)を通る

5:30~5:40撮影

ウォーキングする人


イタリア本島側のサンスペラート方向


シチリア島側のカラーテマリーナ方向


6:25撮影

海峡の一番狭い箇所少し手前
イタリア本島側


海峡の一番狭い箇所少し手前
シチリヤ島側

6:00~6:40太極拳、ラジオ体操第一・第二。8階後方オープンデッキ

一時間遅らせる時差調整したにもかかわらずまだ暗いなかスタートした。この時間若者の参加は少ない。この場所は煙突からの煙が流れて来る位置にあたるので、風向き次第では煙く感じることもある。

自衛艦に守られながらの走行の時、このデッキでジャグジーを使う2人のご婦人と自衛艦を撮影していた時、煙突からのものと思われるフラン(煤煙かす)が見事胸ポケットに命中した。すぐ洗濯したにもかかわらず完全には落ちなかった、ということがあった。


太極拳

モーニングコーヒーを飲みながら船内新聞の予定表を見た。今夜はジョンウエインのアパッチ砦とローマの休日が放映される。

今夜は同室のMさんの誕生会であるが、風邪ひきさんの私は出席を辞退するつもりである。マスクをして、ガラガラ声でしゃべると皆にひかれてしまうので今はダンスも遠慮しているのである。

映画を見ることにする。特にローマの休日は明日からのローマ観光に役立つのである。この映画は昭和27年に封切りだったと記憶している

(註:2014年元旦NHK TVで昭和29年封切だった、と知った)。亡き父もこの映画を見ており、オードリヘップバーンはきれいでかわいかった、と言っていた。私はそれから10年くらいたってからのリバイバル配給の時見ている。それ以降何度か観ている。

7:00朝食。4階メインレストラン

声が変わっている今は何もしゃべらず黙々と食べ7時半にはレストランを後にしたが、残念なニュースを聞くことになった。京都のあるお店の二代目が心不全のためイタリアで船を降りることになったと私と同席した方に挨拶されているのを聞いたのである。

体調の悪化で船を何人かに人が降りたといううわさは聞いたことがある。3ケ月という長丁場での最大の敵は病気の発症または悪化であろう。帰らざるを得なくなった方は残念で仕方なかろう。

これだけは自宅と違い病気になりやすい環境の船上生活が原因と言わざるを得ない。この方はいつも5階のレセプション近くの長椅子に陣取り、水彩画を描いておられた。歳は70を少し越したところか。ダンディな方である。

帰りにレセプションの外人に昨日投函したはがきに「AIR MAIL][JAPAN]のスタンプを押し忘れたといったところ箱をあけてくれたので探したが見つからなかった。その旨をいうと、既に箱から移動させた可能性があるというので、日本人スタッフが出る9時以降に再訪することにした。


リバリ諸島


グーグルマップには
個別の名前の記載がない

バナレーア島


局所的に陽が当たっている

9時まではデッキで散歩したり、年賀状に使う写真の候補選び等をした。主にツアーでの自分の写った写真のなかからツアーベスト1をUSBへ落とし、それではがきを作り家へ送る。そしてその中で最も評判の高かった3枚の中から1枚選んで年賀状に使おう、というものである。

アンコールワット、スエズ運河の写真を選び、USBへ落とした。スエズ運河ははがきとし、自宅へ送った。

この視点で写真を見てみると、意外と自分の写った良い写真の少ないことに驚かされる。今後に活かそう。私はブログには当然ではあるが、他人も自分も顔を明確にはさせない配慮をする予定だ。

9時になり、売店の2台のコピー機前には既に3人の人が待っていた。皆さん、この場で写真をカードの何日分のたくさの写真のなかから選ぶので結構時間がかかっている。私は既に選んだ写真をUSBに落として持ってきているので、たくさんのなかから選ぶという行程が省かれているので早く終了する。

その足でレセプションに寄り、昨日投函したはがきにスタンプを押し忘れて旨と先ほど投函箱を開けてもらい調べたが自分のはがきは見当たらなかった、と言った。レセプションの日本人職員の回答は「なかったのは既に回収したからであり、スタンプの押し忘れは当方で押すので心配ない」ということであった。

福島のMさんに久振りに売店で会ったが、腹痛と風邪の2つにかかってしまったが、快方に向かったようだ、と言っていた。秋田のTさんにも会った。購入した絵葉書を出しに来たところとか。今度自分の写した写真を印刷する方法を教えることとした。

あとは10階オープンデッキで散歩しながら景色を見たり、寝たりしているうちに昼となり、9階ビュッフェレストランで昼食。昼から8階で囲碁大会の表彰式に参加した。優勝は4段の北海道のSさんであった。

その後1時半頃から、2段と4段の方との互先を見た。結果は4段の20目位の勝ちであったが、十分参考になった。2段の方は4隅のうち3隅を取られてしまっていた。

15時過ぎから8階スターライトでパスポート返却が始まったのでもらってきて金庫のなかに入れた。これを紛失すると日本へすぐ帰国しなければいけないほど重要なものである。

17:30夕食。9階ビュッフェレストラン。鳥焼き丼。急いで船室で洗面し8階スターライトへ。

ジョンウエイン主演ヘンリーフォンダ「アパッチ砦」を18:00から一時間経った途中まで見てから7階ブロードウエイでのオードリヘップバーン主演グレゴリーペック共演の「ローマの休日」を最後まで見た。

そしてなみ平へ行き寝酒を飲んでから就寝。

34日目終わり

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