2012年12月29日土曜日

航海60日目10月22日(パナマ運河①)

2012年10月22日(月)60日目

晴れ時々曇り。船内時刻:日本ー14h。歩数:9,852歩、約5.6km

2:50起床。9階プール横自販機でお茶を購入し、天気を確認し、8階プロムナードデッキ左舷側へ行き店を広げる。スターライトではまだカラオケをやっているようだ。前日のクリストバルでのツアーはそんなに書くこともなかったが、星を見る会の5時までには記録作業は終わらなかった。

PC作業を終了しリュックを担ぎ、10階デッキへ行った。椅子に座り、既に10名前後の人が空を見ていた。まだ流星が見えるらしい。この日は私は見つけることはできなかった。

大阪のMさんは昨夜20時から24時まで空を見続け2ケの流星を見たと言っていた。よっぽど昨日の朝見落としたのが悔しかったようだ。(後日談:こういう根性はイルカを絶対見てやる、という人にも通じる。後述)


5:22  星を見る会
椅子を持ち出して観察している


6:01  星を見る会参加も
空が明るくなってきた

船は南に進んでいるようで、星の向きが昨日と違っている。星は目立つ星や星座から目指す星を探すものらしい。空が白々としてきた。パナマ運河に入っていくのは6時頃の予定と以前聞いた気がする。


6:13進行方向に目印(写真中央の点)


運河通行を待つ船


6:15 パナマ運河に入った(進行方向)


パナマ運河に入った直後(動画)
艦内放送でパナマ運河に入る旨の放送があったようだ

左舷後方


目印より向こうは行ってはいけない


このボートはなんだ?


船を押し始めた


これは湖か?

6時ごろ人が集まってきた。船内放送が2回あったらしい。外のデッキにいると放送は聞こえない。7階の前方デッキが開放となったので行く。もうたくさんの人が来ている。水路が狭まってきた。やがて閘門(こうもん)に来た。2段連続で上がるようだ。


右方向へ行く  7階前方デッキから


7階デッキからパノラマ


船の作る水紋が岸にあたる


いよいよ閘門
左右2つの水路には既に船が入っている


正面男性と青シャツの人は
乗り込んで運河内運航を手助けていた人

星のオジイサンが前日パナマ運河関係のツアーに参加したらしく、そこで仕入れたいろいろな話を披露してくれた。この方の良いところは、ポイントを先に明かしてしまわず、いろいろ想像させて楽しませるという点である。

水門のところにある水路を横断している車も通る道路はどうなる?水門はどちらに開く?とかである。皆いろいろ考えて、その根拠と一緒に答える。答えはそのうちわかる。事前に説明しなくてもわかるのである。普通の人なら得意気に答えを先に言ってしまうだろう。

まだ橋の上を車が走っている  どうなるか?

道路は真ん中から左右へ引かれ、手すりは折りたたまれ、戸は内側(向こう側)へ開かれた。

後の手順は次の通り。

船が入る。後ろの戸が閉まる。下側から水が入る。船が浮かぶ(16m)。第二の閘門の水位と同じなったら戸が開き船が第二の閘門内にはいる。後ろの戸が閉まり、水が下側から注入され船が浮かぶ(10m)。進行方向のガテゥン湖と水位が同じになったら戸が開き、船は湖へと入る。


橋は左右に引かれていく


第一閘門へ入って行った


ゲートがゆっくり開き船は進む(動画)


船の横の位置を確認している
前方、後方それぞれ左右合計4台のアプト式
機関車により岸と船の距離が保たれ、推進は
船がする  星のオジイサンがツアーで
勉強してきたことを説明していた


乗り込んだ人たちは一仕事終わったようで
この後新聞を読んだりしていた


16mの高さか?
2回合計26m船は上がる


水は黒い色をしたところまで入ってくる


船が持ち上がっていく

船は重さで通行量が決められる
最大は3千万円台で本船は2千万近く

JGの平澤さんに確認した

船が持ち上がっていく(動画)
思ったより上昇する速度は速い
この時点では水がどこから入っているかは不明であった

一つ目の閘門の様子は前方の7階デッキから見ていたので二つ目以降は8階、9階、10階のデッキから横、後ろの様子を見ていた。9階右舷側後方デッキのテーブルで朝食を写真を撮りながら食べる。9階で朝ごはんを食べるのは初めてである。パンみたいなケーキがおいしくお代わりをした。

この運河は午前中は太平洋行きの船が2つの上りの水路を通る、午後はカリブ海行きの船が通る。下りの閘門まで40km船は進む。回りの景色はすばらしい。パナマ運河遊覧はすばらしい。他の行動はせず一日遊覧を楽しむことにした。今日は企画は全て休みだ。

通行料金は重量で決められる。最高は3千万円半ばであったとか、この船は2千万近いそうだ。一人2万円相当。宇都宮と札幌のJR昼間運賃に相当か?運河の遊覧は9階デッキで楽しんだ。昼近くになり顔見知りがパノラマでのビヤホールでビールを飲んでいたのでお付き合いした。


次の閘門へ入っていく
左舷、右舷側とも余裕はほとんどない
2~3年後大きい新しい運河が開通する

これだけの余裕しかない
8階デッキ右舷側


8階デッキ右舷側


後ろの結び合った船の役割は何か不明?

後ろの水門が閉じられ始めた


8階から7階デッキ

7階デッキ左舷後方
隣の閘門との水面の違い


下から水が入ってきた


固定された後ろの船
  後ろの水門が事故で空いたときの
本船の抑え役か?


船は持ち上がり進み始めた


右中央は陸地からの運河の見物客


朝食の頃の様子(動画)
食事をしながらパナマ運河ショーを楽しんだ

運河の向こうは緑がいっぱい
このへんがスエズ運河の時と違う


後方の水門が閉まる


ガトゥン湖
(閘門がなければこの湖が干上がってしまう)


さようなら  パナマ運河登り
正面中央に招待されたグァテマラ人が見える


ガトゥン湖


パノラマ撮影


町の名は知らない
GPSデータのグーグルマップからも
調べることができなかった


線路が見える


大きな船とすれ違う


狭くなってきた  湖から出る


船の作る波が岸に届く


後方


両岸に大きな岩壁
削って運河を作ったのだろう


この空間が贅沢


この橋により南北アメリカ大陸が繋がっている
最近できたらしい  古くからのアメリカ橋が
進行方向にあるらしい

9階プール付近で知人を見つけたので、お茶することにした。大阪のMさんとダンス仲間の横浜のHさん、大阪Mさんの船室友さんである。星のオジイさんがビールを片手に隣のテーブルで二人で談笑していた。明日は朝4時から星を見る会を開く、と言っていた。

麻雀に行くという大阪のMさんと別れ横浜Hさんとビヤホールへ行った。9階パノラマが会場である。そこでは武蔵小杉のSさんがビール片手に既に楽しんでいた。合流して飲むことにした。9階左舷側後方デッキのテーブルに移った。

隣のテーブルにはハルさんがいた。これから幾人もの知人と顔を合わせることになるが、いかに私の知人は酒と関係があるかわかる。この人達とは飲み屋で知り合ったわけではない。日常活動から顔見知りになったのだ。お酒を楽しみながらパナマ運河の遊覧という贅沢を楽しんだ。

語学が堪能で海外旅行を趣味とし、この航海を5年前から準備してきたという武蔵小杉のSさんは、別にそうしなくてもよかったが、清掃婦をしてお金を貯めたという。感心な人である。この航海にはいろいろな人が乗り合わせている。感心する方に多く出会う気がする。

やはり一生懸命に頑張る人に感心させられる事が多い。それと一芸に秀でておられる方、親切な方などは共通して尊敬される。逆にツアーの時、いつも時間に遅れてきたりして繰り返し他人に迷惑をかけることを何とも思わない人は当然軽蔑され、嫌われるのは当たり前である。

昼食も9階レストランというかバー パノラマで景色を楽しみながら食べた。この一帯はお酒ゾーンである。顔見知りが後から後から来てそのままいたり、しばらくしてどこかへ行ったりしている。そして又戻ってくることを繰り返す。私も同じように繰り返す。

パナマ運河①終わり

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