2012年12月27日木曜日

航海56日目10月18日(マチュピチュの評判)

2012年10月18日(木)56日目

快晴。船内時間:日本時間-14h。歩数:14,785歩、約8.4km

2:50起床。朝の動線は9階自販機でお茶を購入、歩きながら空を見て星の状態を確認し、8階プロムナードデッキ左舷側へ行き、店を広げる。昨日はジャマイカへ寄港し、久しぶりに写真を多く撮ったので写真の整理に時間をかけた。

日記の整理には朝食後も時間を当てねばいけない。今日は一日暇である。ダンスもホールの空き時間に練習するから来い、という連絡を受けている。人によっては朝六時からやっている人もいるらしい。その練習には声がかかっていないので行かない、というか腰の不安があるのだ。効率よく練習したい。

4時を過ぎると今日も黙々と深刻そうな表情をしながら8階を歩き回るご婦人が現われる。私にはできないことである。

5時に店を片付け、荷を船室に置き、10階デッキへ行った。もう既に10名近くの星を見る会会員の熟年男女が集まって空を見上げていた。星のオジイサンは総括、熟年男女各一人は助手、という役割分担での説明が進行していた。

熱心に昨日と同じことを聴いているご婦人(多分昨日とは違う人)や新人の質問に丁寧に答えておられる。説明役の白髪が混じったご婦人に、小さいころから星を勉強されたのですか?と聞いたところ、大きくなってから勉強した、と答えておられた。星のご婦人である。

星と恐竜の名称は音の響きが似ていると感じる。どちらもよくわからぬがそう感じる。6時前には空が明るくなっているが、星を見る会は解散しないで空を見続けている。星を楽しむオジイサン、オバアサンなのである。

船は動いているのを感じさせない。ぎょぎょ、明るくなってきた空の方へ向かって動いている。下の航海図では、ジャマイカの南部で一時東進後南下している。この東進している位置なのだろう。


本海図の上側のジャマイカの南で一時的に東に向かって進んでいる

6:00~6:40太極拳、ラジオ体操第一・第二。8階後方オープンデッキ。6:15頃90度向きを変えた。南へ向かったのである。明日コロンビアへ着く。終了後コーヒータイムである。7時前4階レストランへ向かった。

7:00朝食。4階レストラン

11泊12日のマチュピチュツアーへ行って昨日帰ってきたバンダナのご婦人がとくとくと話し始めた。どんなに感激するほどすばらしかったかをである。実際、ツアーは長時間のフライトや待ち時間、雨には降られる、高度は富士山近いほどある場所も通る、など条件は厳しかったが、その分感激は大きかったようである。あまりの美しさに涙した人もいたようである。

私は選択を誤ったと感じた。マチュピチュの選択については考えたが、結局選択しなかった。エジプトのピラミッドに行ってなぜマチュピチュへ行かなかったのか一生後悔するかもしれない。

だが11泊12日のツアーというのも負荷が高いことも事実である。マチュピチュはそうしてでも行く価値があることを知っている人だけが行ったのだろう。残念ながら私にはマチュピチュの価値を知らなかった。勉強不足だった、ということ。

8:30~9:00、9:30~10:00ダンス自主練習
企画の合間を縫っての練習。

10:00~11:00社交ダンス。N先生。チャチャチャ
最後にワルツを少し。いよいよワルツである。曲も多いので踊る機会が多いようだ。


ダンス分類

このところ、企画の空き時間には8階後方のオープンデッキで海を見ながら、時には椅子にすわったまま居眠り、ということを楽しんでいる。カリブ海は静かである。そして風が心地よいのである。

しかしここは日本ではない、時々考えられないことが起きる。8階後方のオープンデッキで武蔵小杉の語学が堪能なSさんと明日の寄港地ツアーの話をしていると、上から水が降ってきたのである。上で掃除を始めたらしい。これを機に私は昼食へ行き、Sさんは昼食を済ませていたので左舷側のデッキへ移動した。


船後方のカリブ海


前方のカリブ海

12:00昼食

4階レストランではウエイターにテーブルを指定される。若干の選択は許される。でも私は一度も行使したことはない。今日はローマでごいっしょし、買い物にアドバイスをしてくれた茨城からのご婦人と初めての風邪で声がようやく少し出ている方と同席であった。

マチュピチュで病気になった人がいることと船室に水が漏れてその時のオーシャンドリーム号の対応のまずさが話題となった。マチュピチュは健康で過ごせる人は楽しいが、体調を崩して苦しんだ人もいるらしい。

水漏れはピースボートのチャーターした船では、ブログなどでよく聞く話である。ジャパングレイスも船会社へきちんと対応をさせるべきである。つまりは少しは日本流の対応をさせたらどうだろうか、ということだ。なぜこんなことで評判を落とすの?といいたい。

13:30~15:00KUNIのパーティー
みっちり練習して15:00にはアフタヌーンティーで9階へRIちゃん、Iさんとともに行った。N先生ともいっしょになり同席してお茶を飲んだ。

囲碁を久しぶりに横浜のIさんと2局したが全敗。3子では少ないが、上達のためには仕方がない。


17:28 日の入り間近のきれいなカリブの海と空

17:30夕食。4階レストラン

ダンスのよっちゃん夫妻と静岡のラジオ体操企画のご夫婦と同席となった。静岡のご夫婦はマチュピチュへ行ってきたが、感動の連続であったようで30分以上話をされていた。話をしている時の表情は朝食の時の赤いバンダナのご婦人と同じである。

マチュピチュはこんなに人に感動、感激を与えるものらしい。それも、そこに辿り着くのが大変であった分、感激したようだ。私は、思わず「おめでとうございます」と言ったのに対し、ご夫婦は「ありがとうございます」と言った。それほどの感激をしたらしい。再度私は自分の選択の間違いを悔やんだのである。

アゴラで福島の地震と原発についての催しが行われていた。福島のMさん初め数人が前に並んで座って自己紹介と3.11後の話をしていた。少し聞いてからブロードウエイへ行った。

18:45~19:15マヤ最大の遺跡ティカルへ、の説明会に出席し、洋服屋さんのKさんとホテルを同室することとした。この方とはアンコールワット、パリのツアーでの顔なじみである。

終わってからアゴラで福島の話を聞いていた。Mさんは以前この企画に触れていた。常にどこでも私がおよびもつかない活動をしているMさんはこんな重いテーマに取り組んでいたことはある意味当然かもしれない。マチュピチュ、福島そしてダンス等、これらが平然と混じり合っているのが人生模様であり、ピースボートの日常なのである。

カサブランカで1.5時間ほど飲んだ。同席者は洋服屋のKさん、北海道北見出身の元語学教室経営者のTさんである。それぞれ経営経験者なのでこれまた話がおもしろかった。Tさんはマチュピチュに行ってきたという。

やはり存分に楽しんできたようだ。そして昼食の時、部屋で水漏れし、修理にはいった人がベットの下に置いた荷物を全部トイレに入れたと憤慨していた人と同じ部屋であることを知った。北見のTさんは帰って来て話を聞いてびっくりしたのは言うまでもない。

21:30就寝。


終わり

0 件のコメント:

コメントを投稿